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紬贔屓の私は、仕事も観劇も茶席もイタリアンも、
「紬」と共に時を歩んでいる。
やわらかものも、江戸小紋や大胆幾何学の友禅も、
時折、重宝するが、やっぱり「紬」帰りで心が
落ち着きます。

どんなものが好き? とよく聞かれますが、
装って私の五感が「うん、うん、満足、気持ちよーい、
楽々、プライドも刺激的!」そんな着物を好んでいる。
色なら白・グレー系、素材は少しシャリ感のあるもの。
遠見すれば「無地」感の紬。

少々のこだわりは、「織」の面白さ。
経糸と緯糸の織り成すハーモニー、
それを際立たせるかくれ糸の存在など、
つくり手さんの創造力には、いつも感銘を受けます。

一見、手ごわいかなと思っても、
つくり手さんの思いを感じると、虜になってしまう。
でも、どれも5mも離れれば、白・グレー・茶系の
無地紬にしか見えないのだけれど。(笑)

だからこそ「帯」で遊ぶ喜びがある。
紅型や季節もの、格子と縞は色組みと線の太さで
ノーブルにもアクティブにも変身できるので大好き。

ザクザクの織紬も容認。荒々しくならないように
トンボ玉の帯留でコーディネートに気を配る。

紬のよさは、それぞれの産地の特色ある色や素材の
違いを楽しめるところ。日本の伝統を継承している
品を纏う喜びがあります。何より着付けがしやすい
ことも。

先日、オーナーの森から(笑)「残り少ない人生、
新しい自分を発見してみたら!」と。
ペールピンクやレモンイエロー、ターコイズの紬を
すすめられた。「何か心が落ち着かない」と
グチゴネ(笑)したら、「恋愛と同じ、そのうち慣
れるから!」と。

進化は、リスクを背負ってこそ新たな道が開けると
いうが、私も少し生活に変化をもたらしてみようか
なっと。今日からエイ・ヤー(笑)

華やいだ紬とのお見合いは・・・うまくいくかなぁ?
今までのコーディネートにビビッドな色をプラスして、
まずは単衣から着られるターコイズブルーの絽麻の
長襦袢から始めます!
皆様、お気軽に遊びにいらしてくださいませ!